アミロイドーシス

アミロイドーシスとは、異常なアミロイドタンパク質が全身の臓器や組織に沈着して機能障害を引き起こす疾患の総称である。アミロイドは線維状の不溶性タンパク質で、正常ではない折りたたみ構造を取り、蓄積すると心臓、腎臓、神経、肝臓などに障害を及ぼす。
主な分類には以下がある:
ALアミロイドーシス:免疫グロブリン軽鎖が原因(多発性骨髄腫と関連)
AAアミロイドーシス:慢性炎症疾患に伴う血清アミロイドA由来
ATTRアミロイドーシス:トランスサイレチン(TTR)由来。遺伝性と老年性がある
進行性で重篤な疾患であり、早期診断と治療が生命予後に大きく影響する。近年はAIを活用した診断・治療開発も進んでいる。