アルツハイマー病は、記憶障害や思考力の低下を主な症状とする認知症の代表的な疾患である。脳にアミロイドβやタウと呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞が損傷・死滅することで進行する。初期は物忘れから始まり、次第に日常生活に支障をきたすようになる。現在も完治は難しいが、症状の進行を遅らせる薬や、原因にアプローチする新しい治療法が研究されている。
1.はじめに 「将来、自分や家族が認知症…
1.はじめに 1994年「国際アルツハイ…